キリクと魔女
すみません、『キリクと魔女』についてのネタバレです。
ラストについて語るので、まだ観ていない・読んでいない方はご注意ください。
私は映画ではなく本を読んだので、もしかしたらラストが違っているかも・・・ですが、著者は監督のミッシェル・オスロだったので、おそらく同じだろうと思います。
途中まで読んだところでは、キリクが魔女を退治するお話。
魔女は意地悪で村人たちをいじめ続けているし。
キリクが魔女を倒して村に平和が戻り、めでたしめでたし。
・・・・・というお話だと思っていたのですが。
キリクはずっと疑問に持ち続けます。
「どうして魔女は意地悪なの?」
うーーーーん、これ、考えたことなかったわ。
私が敬愛してやまないダイアナ・ウィン・ジョーンズの小説にも、底意地の悪い魔女ってたくさん登場するんですけど。
『魔女集会通り26番地』のキャットのお姉さんなんて、まだ子どものくせに弟を何度も殺しまくってて、もうすでに邪悪だったし。(・・・・うーん、悪すぎる・・・・・)
マライアおばさんも、いやーーーな感じだったっけ。
なぜそうなったか???
なんて理由とかは特に説明がなく、とにかく根っからの邪悪さが目立っていたっけ。
私の記憶の中で唯一、ダークサイドに転がっていった過程が書かれていた本は、チャールズ・デ・リントの『リトル・カントリー』かなあ。
あれは、ダンナが浮気したことによって、元ジプシーの妻があっという間にダークサイドの人になっちゃったんだっけなあ。
というわけで、悪になっていく過程を語られる機会の少ない、魔女たち。
しかしその魔女だって、オギャアと人から生まれたときは、だいたい普通の人間という設定だったりするんですよね。
このキリクの魔女の場合は・・・・・・
あっさりと、オブラートにくるんでしか語られてはいないんだけど、男性たちに押さえつけられ、腰にトゲを打ち込まれた・・・・とのこと。なにやら性的虐待の暗示の雰囲気が漂っています。
そして彼女はその打ち込まれたトゲによって、魔力を得た・・・・・・らしい。
うーーーん、なんかようわからんようなわかるような。
魔力を持つきっかけのトゲ・・・・・性的虐待?
魔力というのは、怨念かなにかをパワーの源としているのでありましょうか??
そしてキリクはそのトゲを抜き取ることに成功します。
トゲを抜かれた魔女は、普通の女性に変身。というより元の姿に戻ります。
そして・・・・・なぜかキリクは魔女に求婚。
ほ・ほ・ほえーーーーー!!??
なんでーーーーー!?
そんな展開、いままで見たことない!!
うーーーーん。
トゲを抜き取る=トラウマを癒すこと・・・・というのは分かるんだけど。
そこ・・・・・・新たな恋、なんですね・・・・・・。
「死のかわりに、愛」というコンセプトはよく分かりました。確かにすばらしい。ファンタジーの歴史上、画期的なコンセプトであると、思います。はい。
頭をガツン、と殴られたような感覚にも陥りました。
しかし、しかし・・・・・
キリク、いつから魔女を好いていたんですくわっっ???
という疑問が、いつまでもいつまでも私の脳裏をチラチラしていて、気持ちが悪いので・・・・・あります・・・・・・。
![]() |
<原作本> キリクと魔女 著者:ミッシェル・オスロ |
| 固定リンク
「児童書以外の本」カテゴリの記事
- 鴨川ホルモー(2009.02.21)
- 寂聴と磨く「源氏力」全五十四帖一気読み!(2009.01.22)
- 日本人の美徳 誇りある日本人になろう(2009.01.19)
- キリクと魔女(2009.01.05)
- 太陽の塔(2008.12.17)



コメント